【施工前】当初は屋根の軒先が波打ってきており、板金がめくれてきている処もあるということで、その修復のみとして工事を請け負いました。
先の腐蝕の原因はそもそも屋根自体からの問題だということで、軒先のみならず屋根面全体の修繕を提案させて頂きました。
当初見込んでいた金額からはかなり高額となり、家自体も相当に築年数が経過していることから、最低雨漏れを防ぎ、当面の雪等にも耐えられる状態にまで復旧するというところで、屋根の半分を新しく屋根下地材も含めて行うこととなりました。
【施工中】市販されている中では強力らしい業務用の“リン化亜鉛剤系”殺鼠剤「スーパーラットバスター」なるものを用意しました。
配管を取り換えるとなると大事なので考えた結果、補修用のテープ、アメリカ製の「レクター・アーロンテープ」を使ってみることにしました。
理用テープ「レクター・アーロンテープ」、結果的には効果ありましたね。
最初は何となく巻いてみたのですが、漏水部分がだんだんその漏水によって膨らんできたので慌てて再度巻き直しをすることに・・・。で、今度は目一杯の力で巻いて何とか最後は納まりました。
物凄い悪臭の屋根裏にて、修繕を終え、殺鼠剤を散布し、あらためて天井裏に養生用のビニールを敷詰、グラスウール断熱材も敷き直して完了しました。これで当面は大丈夫かと思います。
屋根の下地板には通常野地板材として製材された木材が使われるのですが、今回の現場では「パーティクルボード」と総称されている集成材が使われていました。
集成材と言っても今ホームセンター等で見受けられるようなOSB板のようなものではありません。
年配の職人さん曰く、その昔は「ノボパン」等と俗に呼ばれていた建材らしく、そもそもこういった建材を屋根下地面に使用すること自体が珍しいとのことでした。
結果的にはこれら建材としての老朽化によって耐久力が失われたものであり、勿論施主さんは知る由もなく、何十年後かに問題として発覚するのですから、なかなか難しい部分でもあります。
屋根板金だけで言えば数年前に一度上貼りのリフォームを行っているとのことでしたが、恐らくその時点においても下地材としての耐久力は既に失われていたことについては分かっていたと想像できます。
長い期間に腐蝕が進行してきたと考えると、その途中リフォームを行う際に、施工業者はどうしてその屋根全体として、また建物全体として修繕するように提案ができなかったのかが残念に思います。
【施工後】腐蝕の進んでいた屋根面の修復は無事終えました。
これで当面、雨漏れは防ぎましたし、冬は雪の重みでいきなり屋根が倒壊するようなことは無いと思います。
リフォーム概要
●屋根リフォーム
住所
●北海道南幌町
工期
●3日間
リフォーム内容
●水漏れ修繕工事
【現場日誌のページはこちらから】
2012年11月26日(月)
2012年11月27日(火)
2012年
最初は天井から雨漏れするので見に来て欲しいという連絡でした。
早速天井小屋裏を覗いたのですが、屋根下地は全く濡れておりません。
そこで天井裏の断熱材をめくってみると幾つかの排水管がありましたので、天井の濡れている箇所から辿り、原因を探ってみた結果、やはり配管からの漏水だということが判明しました。
台所へ通じている給水管のようです。
古い管なので錆びて小さな穴が開いてしまったのか、どうしてそこだけ錆びてしまったのかは不明ですが、一旦簡単な応急処置をしておいて、後日修理することにしました。
それにしても丁度この辺はネズミの棲家となっているようで、臭いが凄いことになっていました。
もしかするとこの部分だけ錆が回ったのもネズミのせいかもしれません。